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『ゴジラ×メカゴジラ』は、興行収入が約19億円、観客動員数は170万人と悪い数字ではないですが、決して大ヒットと言えるようなものでもありませんでした。しかし、当時からマニアの間では話題になっていました。それは、1996年にTV放送が終了し、1997年には映画も公開された『エヴァ』に非常によく似たシーンが多かったという点です。

 まず、釈由美子さん演じるメインヒロインの家城茜(やしろ・あかね)は、自衛隊に所属する身寄りのない女性でメカゴジラのオペレーターです。その姿は、耳の隠れる少し長めのショートカットで、すらりと細い美人。作品後半では体のラインが良く分かるようなボディースーツを着て、「機龍」と名付けられたメカゴジラに乗り込みます。その性格もクールビューティ、ほとんど笑わず的確に任務をこなしてく姿は、『エヴァ』のヒロインのひとり、綾波レイを彷彿とせずにはいられません。

「機龍」を指揮する機龍部隊司令部の構造や、メカゴジラを格納してある格納庫の構造も「ネルフ」を想起させる雰囲気を醸していますが、この辺りはSFもののお約束の範囲内といったところでしょうか。ただし、巨大な「機龍」の頭をバックにしたキャットウォークで、重要な物語が展開していくあたりは、だいぶ既視感をおぼえます。
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