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ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』シリーズの最新作である『ゴジラvsコング』は、過去作『GODZILLA ゴジラ』が本多猪四郎版『ゴジラ』(1954)を参照し、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)が“平成VSシリーズ”を思わせる怪獣映画愛にあふれた仕上がりとなったのに続き、東宝怪獣映画へのリスペクトを捧げた作品になっているようだ。

美術監督を務めるトム・ハンモックとオーウェン・パターソンは、米Colliderの取材にて、本作のために過去のゴジラ映画30作とキングコング映画7作を鑑賞したことを認めている。ゴジラとキングコングの対決をどう描くのか、シリーズならではのイースターエッグ(小ネタ)をいかに登場させるかを学んだそうだ。
トム&オーウェンによると、『ゴジラvsコング』で特に影響を受けた作品は『ゴジラvsモスラ』(1992)『ゴジラvsデストロイア』(1995)、そして『シン・ゴジラ』(2016)の3作。

本作では、「怪獣たちを人間世界に登場させる際、そのスケール感を見失わない」というコンセプトを重要視したからだという。
それにしても、ゴジラとキングコングが対決した『キングコング対ゴジラ』(1962)が挙がっていないのは意外だが、挙げるまでもないということか、それとも別のアプローチを選んだということか。

ちなみに予告編では、ゴジラとキングコングが空母の上で殴り合ったり、ネオン輝く香港の街で戦ったりと、観る者の目を引く印象的な舞台も登場している。劇中にはキングコングに有利なジャングルも登場するというが、アダム・ウィンガード監督やトムが早くから望んだのは「今までにゴジラやキングコングが戦ったことのない場所」だったという。怪獣映画ファンがいまだ見たことのない環境での対決とあっては、ゴジラとキングコングの戦い方も従来とは違うはず。かねてよりアクション映画への愛情が深いというウィンガード監督の演出にも期待大だ。

THE RIVER
https://theriver.jp/gvk-influenced-by-shin-godzilla/