BATI


怪獣ゴジラがモスラと戦う姿を連想

 
新種のハチは、ほかの昆虫に卵を産み、孵化(ふか)した幼虫が昆虫の体内で育つ寄生バチの仲間。
体長3~4ミリで、大阪府立大中百舌鳥キャンパス(堺市)にある池で見つかった。
研究グループの一員で、府立大大学院生命環境科学研究科の平井規央教授(50)=昆虫学=は「水生の寄生バチは非常に少なく、成虫が完全に水中に潜ることが確認されたのは、世界でも珍しい」と話す。

 平井教授によると、2015年ごろ、浮草を食べるガの幼虫の中から、珍しい寄生バチが出てくるという話を聞いた。平井教授を中心に4人で16年4月から、この寄生バチの研究を本格的に始めた。

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  構内にある浮草の多い菖蒲(しょうぶ)池(広さ約200平方メートル)を調査。16年5月、大学院生だった神野哲行さん(28)が珍しい寄生バチを見つけた。
翌年、京都市内で開かれた国際学会で、4人はこのハチの生態や特徴について発表した。

その後、ハチが新種かどうかを調べるため、カナダの昆虫研究者も加わり、5人でチームを結成。世界中の文献を調べたところ、新種と判明した。昨年10月には、国際的な学術誌にオンラインで掲載された。
朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/